近年、目まぐるしくインターネットは発展しています。それと同時に、新しいIT用語もどんどん出てきているので、そのスピードについていけないという人も多いはずです。
そこで今回は、気になる最新のIT用語の中から【ブロックチェーン】というワードについて学んでいきましょう。このシステムを導入し始めた銀行もありますから、きちんと知っておくことをオススメします!システムの概要・メリット・今後の動向について、詳しくご紹介していきます。
ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンとは【金融取引などの記録をネットワーク上で管理するシステム】の1つで、はじめは仮想通貨「ビットコイン」の取引成立のために開発が進められていたシステムです。別名「分散型台帳技術」「分散型ネットワーク」とも言われています。
具体的には、インターネット上にある複数のコンピューターで取引記録を共有・検証・蓄積していくことができます。
ブロックチェーンのメリットは?
ブロックチェーンのメリットは、2つあります。
メリット1、不正取引・記録改ざん防止
ブロックチェーンは、正確な記録をチェーンのようにつないで記録を共有することによってお互いに目をかけることができます。よって、悪質な不正取引や記録の改ざんを未然に防ぐことに役立つのです。
メリット2、運営コストが安い
今までは、取引記録を管理するための大規模なコンピューターシステムが必要でした。しかしながら、ブロックチェーンは、そのような大規模システムが必要ありません。
ですから、運営にかかるコストを安く済ませることが出来るというメリットがあります。
ブロックチェーンのこれから
最近では、ブロックチェーンのシステムを【金融】に取り込もうとする動きが起きています。2016年8月には、横浜銀行と住信SBIネット銀行が送金や決算の取引にブロックチェーンシステムを導入すると発表しました。これによって、送金や決算システムの運用費削減・即時決済が実現するのです。加えて手数料が安くなるのですから、利用者にとっても大きなメリットがあるシステムですね。今後も金融業界に、ますます広がっていくことが考えられます。
いかがでしょうか?ブロックチェーンは、これから金融業界にどんどん取り入れられて、私達の生活に密着したものとなっていくはずです。運営する側だけではなく、ブロックチェーンが導入されたシステムを利用する側にもメリットがあるという点が、とてもいいですね!
今後は2016年4月に日本マイクロソフト、インフォテリア、さくらインターネット、テックビューロなどが中心となって発足されたブロックチェーン推進協会により、金融業界だけではなくさまざまな分野への推進が期待されます。