楽天市場の出店手順や費用を解説!審査で注意すべきポイント4つ

2023.09.25(月)
コラム
楽天市場の出店手順や費用を解説!審査で注意すべきポイント4つ
この記事は約7分で読めます。

日本の3大ECモールの1つ、楽天市場はもっとも流通総額の多いECモールです。
そこで「楽天市場がもつ集客力を活用して、売上アップを目指したい」と考えている事業者も多いと思います。

楽天市場の出店手順は特に難しいものではありませんが、いくつか注意しておくべきポイントがあります。
そこで本記事では、楽天市場の出店手順や費用を詳しく解説します。
また、出店審査で注意すべきポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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楽天市場の出店(開設)の手順を解説

楽天市場の出店(開設)の手順を解説

楽天市場に出店するためには、「書類審査」 と「オープン審査」の2回の審査をパスしなければなりません。
審査が通り、ショップオープンとなるまでに2ヶ月程度かかるケースもあるため、余裕を持って準備しておくのがおすすめです。
それでは早速、楽天市場の出店の手順を解説していきます。

出店申込〜審査

まずは、出店申込をおこないます。
楽天市場の公式サイト内にある「出店申込」ボタンをクリックして、会社情報と店舗運営責任者情報の必要事項を入力します。
申込完了後、楽天市場よりメールが届くため、そちらの指示にしたがって必要な情報を入力し、必要書類を提出します。

提出した必要書類をもとに、1つ目の審査「出店審査」に通るかどうかが決まります。
申込から出店審査にかかる期間は2週間〜1ヶ月程度で、追加で書類を求められることもあります。

RMSアカウント開設

出店審査を通過後、必要書類に捺印したものをアップロードすると、出店申込が完了となります。
手続きができたらRMSアカウントのIDとパスワードが発行され、利用できるようになります。
RMSアカウント(Rakuten Merchant Server)とは、楽天市場でのショップページの作成や決済機能、アクセス分析などの機能が利用できる管理システムのことです。
RMSアカウントの開設=ショップ開設ではないので注意してくださいね。

ショップ開設準備〜オープン審査

次に、RMSを使って楽天市場内のショップを作り、決済や配送の準備をおこなっていきます。
ショップの準備が整ったら、2回目の審査「オープン審査」に出します。
開店準備から審査まで2週間〜1ヶ月ほどみておくとよいです。

楽天にはネットショップ運営サポートの「店舗オープンアドバイザー」がいますので、RMSの操作やページ作成など、わからないことがあれば相談しながら準備を進められます。

ショップオープン

オープン審査に通ったら、楽天市場内でのショップオープンとなります。
RMSで取得したデータなどを分析と実行を繰り返し、より売れる店舗づくりを目指しましょう。

また、商品ジャンル専任のECコンサルタントが、運営アドバイス・企画の提案・ユーザー対応の相談などをおこなってくれます。

楽天市場の出店プラン

楽天市場の出店プラン

楽天市場には、以下の3つの出店プランがあります。

  • がんばれ!プラン
  • スタンダードプラン
  • メガショッププラン

それぞれのプランの詳細と利用料金を、以下の表にまとめました。

プラン名 月額出店料(税抜) システム利用料 登録可能商品数 画像容量
がんばれ!プラン 19,500円/月 月間売上高の3.5~7.0% 5,000点 500MBまで
スタンダードプラン 50,000円/月 月間売上高の2.0~4.5% 20,000点 5GBまで
メガショッププラン 100,000円/月 月間売上高の2.0~4.5% 無制限 無制限

月額出店料は、「がんばれ!プラン」のみ年間一括払いで、他のプランは年に2回の分割払いとなっています。
また、メガショッププランの商品数と画像容量は無制限ですが、初期設定では商品数50,000点と画像容量5Gになっているため、上限変更したい場合は申請する必要があります。

各プランの選び方の基準は、以下のとおりです。

  • がんばれ!プラン:個人事業主や小規模店舗、スモールスタートしたい事業者
  • スタンダードプラン:目標月商が約140万円以上の事業者
  • メガショッププラン:スタンダードプラン以上の商品数や画像容量が必要な事業者

ECモールは出店料がかかってしまうのがデメリットですが、商品数や事業規模に合わせたプランを選択することで、コストを最小限におさえることができます。

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基本料金のほかにかかる費用

楽天市場への出店には、上記で紹介した月額出店料とシステム手数料以外にも必要な費用があります。基本料金のほかに必ずかかる5つの費用を紹介します。

また、これから紹介する必須の費用以外にも、楽天市場には無料・有料のオプションサービスがあります。
用途や目的に応じてサービスを選び、楽天市場のショップ運営に活用してみてください。

楽天ポイント付与料

楽天会員に付与される『楽天ポイント』にかかる費用で、出店者はポイント原資を1%負担する必要があります。
計算方法は、楽天会員が購入した金額×付与率(通常は1%)=支払額となります。

楽天スーパーアフィリエイト利用料

楽天スーパーアフィリエイトは成果報酬型の広告のことで、楽天市場のパートナーサイトが掲載している広告リンクから商品が売れた場合、アフィリエイトシステム利用料が発生する仕組みとなっています。

利用料は成果がでた場合のみなので、低コストで運用できるコスパのよい広告といえます。
アフィリエイト料率は商品ジャンルごとに異なり、売上に応じて利用料が変動します。

取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料

楽天市場を安全かつ便利に利用するためには、モール側でのアップデートなどのシステム管理が欠かせません。
取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料とは、楽天市場のサービスを安心して使うための費用に該当し、月間の売上高の0.1%がかかることになっています。

R-Messe利用料

R-Messe(アールメッセ)は、楽天市場の利用者と出店者がメッセージでやりとりできる、お問い合わせ機能です。
R-Messeの利用料は月額固定費3,000円からで、会話数に応じて課金されます。

楽天ペイ利用料

楽天ペイは、楽天グループが提供するオンライン決済サービスです。
楽天市場が決済業務を代行するためにかかる費用で、料金は月間決済高の2.5%〜3.5%となっています。

楽天市場の出店審査で注意すべきポイント

楽天市場の出店審査で注意すべきポイント

楽天市場には約56,000ものショップが出店しており、集客力やモール全体のキャンペーン施策などによる売上アップに期待できます。
しかし、どのような事業者でも出店審査をクリアできるわけではありません。
楽天市場の出店審査で注意すべき以下の4つのポイントを念頭におき、審査落ちしないように気をつけましょう。

  • 出店審査が厳しい
  • 個人での副業・転売は不可
  • 取扱禁止商材での出店は不可
  • そのほかの注意点
2022年3月時点、参考:数字で見る「楽天市場」25年の歩み

出店審査が厳しい

過去に悪質な出店者による詐欺行為があったことから、現在の楽天市場への出店審査は厳しくなっています。
というのも、楽天市場内に悪質な業者がいることは、楽天市場そのものへのイメージダウンや信頼度の低下に直結してしまうからです。

審査が厳しいことにより「楽天の出店審査に落ちた」という事業者も多く、審査落ちする原因もさまざまです。
楽天から明確な理由が発表されているわけではありませんが、一般的には以下の項目が審査に影響していると考えられています。

  • これまでの実績の有無(実店舗や自社ECの有無など)
  • 事業内容や商材のクオリティ

楽天市場側の立場として、怪しいと感じる出店者をできる限り排除したいと考えるのは当然で、出店する側は信頼される事業者として認識される必要があります。

個人での副業・転売は不可

楽天市場では、個人の副業での出店を認めていません。
そのため、サラリーマンや主婦がどこかで仕入れた商品を転売するということもできませんので、注意が必要です。

ただし、個人事業主として開業していて販売実績があり、商品が明確に存在している場合、出店することは可能です。
楽天市場への出店は実店舗がなくても可能ですが、状況に応じて事務所や商品をチェックされるケースもあります。

取扱禁止商材での出店は不可

楽天市場では取扱禁止商材が決められており、該当する以下の商材を扱っている事業者は出店できません。

  • 法令で販売・所持が規制されているもの
  • 公序良俗、モラルに反するもの
  • 商品に関する契約等で譲渡・転売が禁止されているもの
  • 悪用されるおそれのあるもの
  • 青少年の保護育成上好ましくないもの
  • 危険なもの
  • 他人の権利・利益を侵害する可能性のあるもの
  • その他当社が不適切と判断したもの

また、商材によっては書類を提出し、事前審査を受けなければならないケースもあります。以下は、事前審査の対象となる商材の一例です。

  • 医薬品/医薬部外品/医療機器(コンタクトレンズを含む)
  • 化粧品
  • 健康食品
  • おせち料理
  • 弊社指定ブランドメーカー品
  • 検査キット
  • PCソフトウェア

など

そのほかの注意点

上記のような項目を守っていたとしても、審査に通るかどうかは楽天次第というのが現状です。
出店側が「すべてクリアしているだろう」と思っていても、何らかの不安要素が感じられる場合は審査に通らないこともあります。

一般的に楽天市場はほかのECモールに比べても「審査が厳しい」といわれているため、まずは審査が比較的ゆるいモールで実績を積み、再審査を目指すのも1つの方法です。

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まとめ

今回は楽天市場への出店手順や費用、審査で注意すべきポイントを紹介しました。
楽天市場では、クオリティが高く、信頼できる事業者かどうか?を重要視しているため、個人での出店はできません。
その一方で、しっかりと事業をおこなっている事業者であれば問題なく審査に通り、出店することは十分可能です。

また、「SNSや自社サイトを作ってブランディングしたい」「オンラインでの売上をさらに伸ばしたい」という場合は、楽天市場への出店と並行して自社ECサイトを運営するのもおすすめです。
楽天市場への出店も含めて、さまざまな手段から自社に最適な方法を選び、オンライン事業を成功させましょう。

株式会社ユニアースでは、楽天市場の開設支援はもちろん、AmazonやYahoo!ショッピングなどECモールのご支援をおこなっております。
ECモール以外にも、自社ECサイトの構築もご対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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