ECサイトには導入しておきたい!Amazon Pay(アマゾンペイ)を導入するメリットをご紹介!
世界最大手のECサイト、Amazonが提供している決算サービスである、Amazon Pay。2015年にサービスをスタートさせてから2021年4月の時点で、約1万以上の事業者が新しい決算方法として導入しています。導入する企業の中には「出前館」や「劇団四季」、「スクウェア・エニックス」や「日本赤十字社」など誰もが知っているような大手企業も含まれています。
次世代の新しい決算方法として注目を集めているAmazon Payには、どのような魅力があるのでしょうか。
今回は、ECサイトでAmazon Payを導入することで、どのようなメリットを得られるのか、購入者の視点と導入する販売事業者の視点の両面から解説します。Amazon Payをこれから自社サイトで導入するか悩んでいるという方に読んでいただきたいです。
後半では、Amazon Payの導入方法についても説明しますので、これから導入を検討している事業者様は、ぜひ参考にしてみてください。
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Amazon Payとは
Amazon Payのメリットを解説する前に、そもそもAmazon Payとはどのような決済サービスなのかをご紹介します。
Amazon Payの概要
Amazon Payとは、Amazonが提供している決済サービスです。Amazonユーザーであれば誰でも簡単に利用ができます。
Amazonに登録された届け先や支払い情報をそのまま引き継いだ状態で、外部ECサイトや、対応実店舗で買い物ができます。使い方はとても簡単です。Amazonにログインし、ECサイトの決済画面でAmazon Payを選択することで利用ができます。また、実店舗ではQRコードで決済します。
Amazon Payで使える支払い方法
Amazon Payで利用できる利用方法には、次のようなものがあります。
- クレジットカード
- デビッドカード
- プリペイドカード
- Amazonギフトカード
- ペイデイあと払い
ECサイトによっては一部利用できない決済方法はあるものの、Amazon Payを経由すれば様々な方法で決済することができます。
特に、Amazonギフトカードを利用できるのは、Amazon独自の決済方法です。従来であればAmazonで購入した物にしか使えない決済方法でしたが、外部ECサイトや実店舗で使えるようになったため、Amazonギフトカードの需要が更に高まりました。
さらに、ペイデイあと払いを決済に使えることで、「今は手持ちが無いけれど、どうしても今この商品が欲しい」というニーズを持った購入者の購買意欲を引き立てることができます。決済方法に多様性が出てきた現在だからこそ、ユーザーのニーズに応えられる決済方法が導入できる販売サイトは、ユーザーに支持される傾向にあります。
Amazon Payを導入する購入者側のメリット
Amazon Payを導入することで、購入者が得られるメリットは次の通りです。
- Amazonアカウント1つだけで簡単に決済ができる
- セキュリティレベルが高い
- マーケットプレイス保証を申請できる
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
Amazonアカウント1つだけで簡単に決済ができる
1つめのAmazon Payの購入者側のメリットは、1つのAmazonアカウントだけで、様々なサイトや店舗で決済ができることです。
Amazon Pay対応サイトであれば、1つのAmazonアカウントの情報でそのまま決済が可能です。
そのため、新しくアカウントを作る必要が無く、面倒な入力作業やパスワードを設定する必要がありません。
様々なアカウントを作りすぎてしまい、どのアカウントにどのパスワードを設定したか分からなくなってしまうといった経験をした方も多いのでは無いでしょうか?Amazon Payを利用すれば、そのリスクはなくなります。
また、住所や連絡先などのショッピングに必要な個人情報も、Amazonアカウントからそのまま引き継がれますので、商品の届け先などを改めて入力する手間が省けるので、時短にも通じます。
セキュリティレベルが高い
2つめの購入者側のAmazon Payのメリットは、高いセキュリティレベル下にアカウントが管理できることです。
世界的に大手のECモールであるAmazon。そのセキュリティ管理レベルは世界でもトップレベルと言われています。
その信頼性の高いAmazonのセキュリティ下で個人情報が管理されているため、購入者は安心してお買い物をすることができます。
住所やカード情報も、Amazon下で監理され、ECサイト側には伝わらないようになっています。そのため、大事な情報が漏洩してしまうリスクを最大限に減らすことが可能です。
また、不審だと判断された購入を自動で決済を中止する機能も搭載しています。購入者にとって身に覚えのない不正利用を防止できるため、購入者のお財布を守ることも可能です。
マーケットプレイス保証を申請できる
3つめのAmazon Payを導入する購入者側のメリットは、マーケットプレイス保証を申請できることです。
マーケットプレイス保証とは、購入した商品に破損や、お届け予定日を過ぎても商品が届かないなどの不具合があった場合に、返金や支払い取り消しといった保証を受けられるAmazon独自サービスのことです。
Amazon Payを通して決済をした買い物は、そのマーケットプレイス保証の対象となります。
具体的にどのような場合にマーケットプレイス保証は適用されるか。その具体例をご紹介します。以下の条件に当てはまれば、マーケットプレイス保証を受けることが可能です。
- 届いた商品に不具合や破損がある
- 商品が届かない
- お届け予定日を過ぎて商品が届いた
- 商品販売サイトの説明と実際の商品が異なる
- 販売事業者のガイドラインにそって返品をしたが、代金を返金されなかった
- 販売事業者の返品ポリシーにそって返品を申請したが、受け付けられなかった
- 商品の購入代金以上の金額を請求された
このようなケースに1つでも該当すれば、販売事業者に相談してその対応を1日待ったうえで、マーケットプレイス保証を申請できます。
実際に手に取って商品を確認してから購入ができないネットショッピングだからこそ、購入者にとっては大切なサービスです。購入者は商品の品質やECサイトの信頼性等に悩むことなく、実質ノーリスクでお買い物を楽しむことができます。
ただし、マーケットプレイス保証を何度も申請すると、Amazon側から警告やアカウント停止などのペナルティを通達される場合があります。利用するユーザーは、いたずらに申請を行わないように、注意が必要です。
Amazon Payを導入する販売事業者側のメリット
一方で、Amazon Payを導入することで販売事業者側が得られるメリットは、大きく分けて5つあります。
- 購入者の離脱防止に繋がる
- 多くのAmazonユーザーに利用されやすい
- Amazon独自の音声ショッピングシステムを導入できる
- Amazonブランドの信頼性から顧客を獲得できる
- 低コストで導入できる
次に、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
購入者の離脱防止に繋がる
Amazon Payを導入する販売事業者側のメリットの1つめは、購入者が途中で買い物を中断することを防げることです。
Amazon Payを利用すると、購入者は登録されている個人情報をそのまま引き継いで利用することができます。つまり、購入者は個人情報入力の手間を省くことができるのです。
特に初回購入時は、会員登録が必須なECサイトでは、購入者情報や決済情報の入力に多大な時間を要します。その過程で、中には途中で情報入力が面倒になったり用事ができたりして、途中でお買い物を中断し、その後そのまま購入を止めてしまう、いわゆる「カゴ落ち」をしてしまうケースも少なくはありません。
Amazon Payであれば、情報入力の手間を省くことができるため、商品購入手続きの途中離脱のリスクを減らすことができます。購入者にストレスフリーでお買い物を楽しんでもらえるのも、ショップとしては嬉しいポイントですよね。
多くのAmazonユーザーに利用されやすい
2つめのAmazon Payを導入する販売事業者側のメリットは、多くのAmazonユーザーから新規顧客獲得が見込めることです。
Amazonは、世界中で多くのユーザーを抱える世界シェアNo.1のECサイトです。無料で利用できるAmazonですが、Amazonの機能をより便利に拡張した有料コースであるAmazon Primeを利用している会員は、全世界で2億人にも上ります。
Amazon Payは、普段からAmazonを利用しているユーザーが簡単に使える決算サービスであるため、Amazonが抱える膨大なユーザーを新規顧客として獲得できる見込みがあります。
新たな顧客の開拓の可能性が高まるため、現在では多くの大手ECサイトが導入する傾向にあります。
Amazon独自の音声ショッピングシステムを導入できる
3つめの販売事業者側のAmazon Pay導入のメリットは、Amazon独自の音声ショッピング機能を導入できることです。
Amazonには、Alexa(アレクサ)を利用して音声でお買い物を楽しめるボイスコマース機能があります。ボイスコマースとは、Alexaを通じて音声で簡単に購入や欲しいものリストへの追加、配送状況の確認ができる機能です。
ボイスコマースを導入することのメリットは、新たなユーザー層を開拓できることです。新しいネット通販での購入体験を味わえる話題性から、新規顧客の獲得につなげることができます。そのうえ、Alexaに購入を指示するだけでお買い物ができるため、パソコンやスマートフォンの操作が苦手な方や、視覚にハンディキャップを持つ方でも簡単に利用可能です。
目新しいサービスを導入することで、様々な層がECサイトに興味を持たせることができるのが、ボイスコマース導入のメリットです。こうした革新的な機能を導入できるのも、Amazon Payの強みであると言えます。
Amazonブランドの信頼性から顧客を獲得できる
4つめの販売事業者側のAmazon Payの導入メリットは、Amazonブランドの信頼性から顧客の獲得ができることです。
世界トップクラスのシェアと信頼性を誇るグローバルECサイト、Amazon。購入者側のメリットでも述べたように、高水準のセキュリティレベルを誇り、安全性が証明されています。
初めて見るような無名のECサイトに、自分の個人情報やカード情報を申請するのは、手安全面から抵抗がある方も少なくはありません。しかし、Amazonであれば、信頼性もあり、安心してお買い物を楽しむことができます。
安全性と信頼性で、購入者の購買意欲を後押しできるのも、Amazon Payの魅力です。
低コストで導入できる
5つめの販売事業者側のAmazon Pay導入メリットは、比較的低コストでサービスを導入できることです。
購入者にも販売事業者にもメリットがある便利なAmazon Pay。手厚いサービスが魅力的なAmazon Payですが、導入の初期費用や月額費、さらにはトランザクション費(決算処理に掛かる手数料)が一切掛からず、無料で導入することができます。
運営にかかる費用は、商品が売れたときの手数料のみとなります。具体的には、商品またはサービスの販売に場合、4%の手数料が掛かります。また、デジタルコンテンツ販売した場合、販売手数料は4.5%となります。
このように、販売手数料が掛かるものの、その他導入費は無料であることと、手数料の割合が比較的少額であることから、非常にお得に導入できることが分かります。
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Amazon Payの導入方法
Amazon Payには購入者側にもECサイト側にも魅力的な決済方法と言えます。ECサイトにAmazon Payの導入を検討している方のために、Amazon Payの申し込み方法を解説します。
事前に必要な物
Amazon Payの導入を申し込むに当たって、次の物を事前に用意しておきましょう。
- Amazon Payで使うメールアドレス
- 売上金を受け取るための銀行口座
- 登記簿に記載している会社情報(代表者の氏名、住所、法人名)
以上の3点は、申し込みページにて必要事項として入力が必須となります。予め準備をすれば、その後の登録作業がスムーズになります。
申し込みの手順と審査の流れ
まず、Amazon Payを申請します。Amazon Payとトップページより、「販売事業者様お申し込み」を選択し、申し込みページにアクセスします。その後、申し込みページにて必要事項を入力し、事前審査を受ける必要があります。申し込みの際の必要事項は、次の通りです。
- 代表者の氏名
- メールアドレス
- 会社住所
- 電話番号
- クレジットカード情報
これらを入力し利用登録を申請し、審査を受けます。審査には1~2週間程度の時間が掛かります。その後審査を通過すると、登録完了となり、正式に導入することができます。
Amazon Payを自社ECサイトに導入する方法
Amazon Payの登録が完了した後は、実際に自社のECサイトに組み込む作業となります。
しかし、Amazon Payの導入のしかたは、使用するECサイトによって異なります。
ECサイトが自社の独自開発であれば、Amazon Pay申し込み後にそのまま自社ECサイトに組み込むことですぐに使えるようになります。
反対に、ECサイトの開発を他社で任せている場合は、開発事業者がAmazon Payグローバルシップパートナーに認定されていることを確認しましょう。認定されている場合、迅速にAmazon Payをサイトに導入することが可能です。
もし、認定パートナーでない場合は、改めて導入ができるかどうかを開発事業者に確認しましょう。場合によっては導入ができないこともあります。心配であれば、申し込み前に確認を取ることをおすすめします。
Amazon Pay導入の注意事項
Amazon Pay導入において気をつけておきたいのは、利用規定です。審査に落ちてしまう場合も、もちろんあります。
まず、Amazon Payは、法人のみ申し込みが可能です。個人事業主は、2022年12月現在では申請できないため、注意しましょう。
また、法人だったとしても、日本に拠点のない法人は申請条件の対象外となります。法人の拠点が海外にある販売事業所は、申請ができません。
さらに、Amazon Payが導入できない、規定のビジネスカテゴリーや禁止商品があります。法律や倫理的に問題がある商品やサービスのカテゴリーは、基本的に審査を通過することができません。また、それに該当しない場合でも、Amazonの規定でAmazon Payが導入できないカテゴリーもありますので、注意が必要です。具体的には、次のようなものが挙げられます。
- 成人向け商品やサービス
- 不良債権や売掛金の回収や請求代行などの回収代行業
- クレジットサービス
- 違法薬物や外国からの医薬品輸入、オンライン販売の調剤薬局などの薬物
- 弾丸や銃、ライフルなどの武器類
- 金融仲介業並びにマネーサービス業
- ホテルや民泊、タイムシェアサービス
- 同人関連商品
- Amazon Kindle関連商品
このような商品やサービスカテゴリーが、Amazon Payを申請になるうえで勘違いされやすく、議論の的となりやすいです。取り扱いを検討している販売事業の担当者は、再度検討が必要と言えるでしょう。
まとめ
今回は、Amazon Payを導入することで得られるメリットを、購入者側の立場と販売事業者側の立場の両面に立って解説しました。
Amazon Payを導入することで、購入者の離脱を防止することや、高水準のセキュリティレベルと購入手続きの手軽さから、多くのAmazonユーザーの新規顧客を獲得が見込めること、さらには、音声による新しいショッピング様式を導入できることが分かりました。初期費用や月額費用、トランザクション費が無料で、比較的低コストで導入ができることも、魅力的ですよね。
世界中で利用されるAmazonブランドという信頼のもと、購入者にもECサイトにも多くのメリットをもたらす新時代の決算サービスAmazon Pay。「これから売上を伸ばしていきたい」「新しい顧客層を獲得していきたい」「革新的なサービスでユーザーを楽しませたい」「お客様に安心してECサイトを利用して欲しい」。そんな企業の気持ちに応えることができる、魅力的なサービスであることが分かりました。多くの大手企業が新しい決済サービスとして導入するのも納得できますね。
ぜひ、この記事を参考に、購入者もECサイト運営者にもメリットが盛りだくさんのAmazon Payの導入を検討してみましょう。