【最新版】ECサイトを業者に依頼する際の費用相場を徹底解説
昨今、コロナ禍の影響もあってかECサイトを利用する方が増えています。
ECサイトの利用者の増加に伴って、自社や個人でECサイトの運営を始めて見ようと考えている方も多いことでしょう。
ECサイトには、様々な構築方法があり、どのようにしてサイトを作ったらよいか分からないから業者に依頼しようという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ECサイトを業者に依頼する費用相場や、選ぶ際のコツについて詳しく解説していきます。
ECサイトの構築を業者に依頼しようかどうか検討している方は是非参考にしてみてください。
目次
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ECサイトを業者に依頼する費用の内訳
ECサイトを業者に依頼する際の費用は、様々な要因によって異なるため、正しい費用相場を把握するためには、まずどのような費用が必要となるのか把握しておく必要があります。
ECサイトを構築するためには、一般的に以下のような項目の費用が必要となります。
- コンテンツの制作費用
- デザイン制作費用
- プログラム開発費用
- テスト・デバッグ費用
またそれぞれの費用がどのような目的で使われるのかどうかを以下の表でまとめています。
費用項目 | 説明 |
---|---|
コンテンツの制作費用 | コンテンツの制作に必要な人的リソースや、素材やデザインの調達費用 |
デザイン制作費用 | ECサイトのデザインを制作するために必要な人的リソースや、デザイン素材やツールの調達費用 |
プログラム開発費用 | ECサイトの構築に必要なプログラムの開発に必要な人的リソースや、プログラミング言語やフレームワークのライセンス費用 |
テスト・デバッグ費用 | ECサイトを完成させるために必要なテストやデバッグに必要な人的リソースや、テスト用データやツールの調達費用 |
このようにECサイトの制作には、様々な費用が必要となります。
また、ECサイトを構築するための費用以外に、ECサイトを運営するために必要なサーバーやドメインの維持費用が月額で発生することがあります。
それに加えて費用のお見積もりを受ける際は、業者によって提供されるサービス内容や、ECプロジェクトの規模や期間など、様々な要因を考慮しなければいけません。
ECサイトを業者に依頼する際の費用相場
業者へECサイトの構築や運営などを依頼するための費用相場は、ECサイトの規模感や、サイトを開設するプラットフォームや方法によって異なります。
ここでは、サイト規模別の費用相場と構築方法別の費用相場、2つについて解説していきます。
ECサイト規模別の費用相場
ECサイトの規模とは、主にどれくらいの商品数を扱い、どのくらいのユーザーが利用しているサイトなのかということを指します。
構築するECサイトの規模に応じた費用の平均的な相場は以下の表のようになります。
ECサイトの規模 | 平均費用相場 |
---|---|
小規模ECサイト | 無料~100万円 |
中規模ECサイト | 100万円~500万円 |
大規模ECサイト | 数千万円以上 |
サイトの規模が大きくなればなるほど、サイトのページ数が多くなったり、多くのユーザーに満足してもらうために、様々な機能を実装したりする必要があります。
したがってサイトの規模が大きいほど、基本的にECサイトの構築に必要な費用は多くなる傾向にあります。
ECサイト構築方法別の費用相場
ECサイトの構築方法には様々ありますが、それぞれの構築方法によって費用が異なり、主に以下の5つの方法があります。
- モール型
- ASP型
- オープンソース型
- パッケージ型
- フルスクラッチ型
それぞれの構築方法の費用相場にについて詳しく解説していきます。
モール型の費用相場
モール型ECサイトの構築にかかる費用は、数万円〜10万円以下が平均相場だとされています。
モール型ECサイトでは、複数の店舗をECモールに集約して、店舗別に商品や情報を提供するようなECモールへ自社の店舗を出店します。
代表的なECモールとしては、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングがよく知られています。
モール型ECサイトは、ECモールへ個別の店舗が持つブランド力や信用度を集約し、より大きなカスタマー層を獲得することができるというメリットがあります。
そしてECモールの既存のテンプレートやプラットフォームを活用できるため、サイト構築や機能の設定に関する費用的には安くなる傾向にあります。
しかしテンプレートがカスタマイズできないために他の店舗との差別化ができないというデメリットもあります。
ASP型の費用相場
ASP型ECサイトの構築にかかる費用は、無料〜100万円以下が平均相場だとされています。
ASP型ECサイトでは、ECサイトを構築するために必要なサーバーやデータベースなどのインフラストラクチャーを提供するASP会社を利用してサイトを構築します。
したがってASP型ECサイトでは、サーバーやデータベースの構築や管理を行わなくてもよく、モール型と同じく、比較的簡単にECサイトを構築することができます。
「Shopify」「BASE」「STORES」などECサイトの代表的なASP会社として知られています。
利用するASPによって月額費用や手数料が異なりますが、基本的には初期費用を抑えてECサイトを構築することが可能です。
しかし、既存のサイトデザインテンプレートを使用することも多く、カスタマイズ性がないことがデメリットとして挙げられます。
オープンソース型の費用相場
オープンソース型ECサイトの構築にかかる費用は、0万円〜500万円以下が平均相場だとされています。
オープンソースとは、誰でも自由に利用できるように公開されているプログラミングコードを指します。
ECサイトに関してのプログラムもオープンソースで公開されており、代表的には「EC-CUBE」や「Magento」などが知られています。
オープンソースであるため、ECサイト構築に役立つプログラミングコードを無料で利用できます。
また、カスタマイズした機能を追加することができるため、ECサイトに独自の仕様を持たせることができます。
しかし、ECサイトの構築時にはプログラミングが使えるエンジニアやサーバーやデータベースなどのインフラストラクチャーの構築が必要となり、自社でプログラムを扱うことができる人材がいない場合は、外部への依頼費用や人材登用のための人件費がかかることになります。
パッケージ型の費用相場
パッケージ型ECサイトの構築にかかる費用は、100万円〜500万円以下が平均相場だとされています。
パッケージ型ECサイトとは、発会社が提供しているECサイトを構築するために必要なすべての機能やデザインがつまったパッケージを使ったECサイトのことを指します。
パッケージ型ECサイトは、カスタマイズ性がある程度高かったり、構築後のサポートが開発会社から受けられたりと様々なメリットがあります。
しかし、パッケージの購入に多くの初期費用が必要となるため、中規模から大規模のECサイトを構築する際によく利用されます。
また、他社が開発したパッケージに依存することになるため、ソフトウェアのアップデート時に追加の費用が必要になる場合があることには注意が必要です。
フルスクラッチ型の費用相場
フルスクラッチ型ECサイトの構築にかかる費用は、数千万円から、サイトの規模によっては数億円程度が平均相場だとされています。
フルスクラッチとは、プログラムを一から組み立てて独自にECサイトを構築することを指します。
自社で開発したプログラムをもとにECサイトの構築を進めるため、カスタマイズ性が高く、独自の機能やデザインを実装することができます。
一方で、自社でECサイトの構築から管理、運用など全てを自社で行うため、人件費や維持費等トータルで費用がかさみ、サイト構築費用が高くなってしまう傾向にあるのです。
予算別!どのようなECサイトを構築できるのか
ECサイトを構築したり、運用したりする際に予算を決めていたり、会社で決められていたりしている方がほとんどでしょう。
予算別にどのようなECサイトを構築していくことがオススメなのか、以下の表にまとめました。
予算別のECサイト費用相場
予算 | オススメ |
---|---|
10万円以内 | モール型ECサイト、オープンソース型ECサイト |
10万円から100万円以内 | ASP型ECサイト、オープンソース型ECサイト |
100万円から500万円以内 | パッケージ型ECサイト |
500万円以上 | フルスクラッチ型ECサイト |
ここでは、それぞれの予算別に詳しく解説していきます。
予算10万円以内の場合
予算10万円以内の低コストでECサイトを構築したい際は、モール型ECサイトの出店がオススメです。
ECモールとして知られているAmazonやYahoo!ショッピングでは、カートシステムや配送機能など、ECサイトに必要な機能が標準で備え付けられています。
そのため、約1週間から1ヵ月ほどと短い制作期間で初心者でも簡単にECモールへの出店が可能です。
また、自社でプログラミングコードを扱える人材が揃っている場合は、オープンソース型ECサイトの出店もオススメです。
オープンソース型では、プログラミングコードが無料で提供されているため、初期費用を押さえて、よりカスタマイズ性の高いECサイトを構築することが可能です。
予算10万円から100万円以内の場合
予算10万円から100万円でECサイトを構築したい際は、ASP型ECサイトの出店がオススメです。
ASPとは、「Application Service Provider」の略であり、先ほども紹介した通り、「Base」「カラーミーショップ」「Shopify」がECサイトのASP会社としてよく知られています。
モール型と比べてECサイトのカスタマイズ性は高く、自社のブランドを少し押し出して、手軽で使いやすいサイトを作りたいという方にオススメです。
また、ASP型のECサイトも、ASP会社が提供するサービスを利用するため、比較的出店が簡単で、約1か月から3か月ほどの期間でサイトの制作が可能です。
ASP型のECサイトの構築には、初期費用がそれほどかかりませんが、サービスを提供するASP会社との契約や、サービス利用料や保守料がかかります。
契約やサービス利用料、保守料はASP会社によって異なるため事前に調べておくようにしましょう。
ECサイトの制作にある程度予算が割ける場合は、オープンソース型も選択肢に入ります。
プログラミングコードを扱える人材を雇うための人件費に予算を割くことで、自社にIT人材がいなくても、より独自性の高いECサイトの制作が可能になります。
予算100万円から500万円以内の場合
予算が100万円から500万円とある程度余裕のある場合は、パッケージ型のECサイトの出店を検討することがオススメです。
パッケージ型ECサイトは、これまでに紹介したASPやオープンソース型と比べてカスタマイズ性が高く、よりサイトデザインや追加機能にこだわることが可能です。
また、アクセスが集中した際のサーバーの負荷にも耐えられる大規模のECサイトの構築も可能です。
パッケージ型ECサイトの制作期間は2か月から半年ほどかかるため、期間と予算に余裕があり、大きな規模のECサイトを作成したいと考えている方は検討してみてください。
予算500万円以上の場合
予算が500万円以上と大きな金額をECサイトの制作に充てることができる場合は、フルスクラッチ型のECサイトの出店がオススメです。
フルスクラッチとは、プログラムを一から組み立てて独自にECサイトを構築するため、ブランドイメージや追加したい機能をサイトに自由自在に盛り込むことができます。
このようなフルスクラッチによるECサイト構築は、日本を代表する大企業が運営するECサイトでも取り入れられています。
例えば日本を代表するアパレルブランドの一つである「UNIQLO」や、シンプルな商品を販売することで人気な「無印良品」のECサイトはフルスクラッチで制作されています。
フルスクラッチでは自由自在にサイトを制作できますが、費用も多額となりかつ、制作期間は半年から1年程度の長い期間を考慮しておかなければいけません。
サービスのリリースまでに期間的な余裕があり、デザインや機能に徹底的こだわったECサイトを作成したいという方は、フルスクラッチ型のECサイトを検討してみてください。
ECサイトを依頼する業者を選ぶ3つのコツ
ECサイトの構築や運用を引き受けてくれる業者がたくさんあるため、どの業者を選べばよいかわからないという方もいるのではないでしょうか。
ECサイトを依頼する業者を選ぶ際は以下の3つのコツを参考にしてみてください。
- ECサイト構築の過去の実績や評判を確認する
- どのようなサービスに対応しているのかを確認する
- 見積りをとってみる
それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
ECサイト構築の過去の実績や評判を確認
ECサイトの制作を業者に頼む際は、構築や開発、運用の実績があるか確かめるようにしましょう。
実績や評判を確認することで、ECサイトの業者の信頼性や実力を把握することができます。
また、満足のいくECサイトを構築するためには、業者が信用できるか、情報を共有してくれるかなど信頼関係をまずは結ぶ必要があります。
信頼関係が結べないと、意図を汲み取ってもらえず完成度が低くなってしまったり、連絡もなく不安なまま制作が進んでしまったりする可能性があります。
実績が多い業者は、評判が高かったりリピーターが多かったりする可能性が高く、依頼した際に満足度が高い傾向にあるのです。
どのようなサービスに対応しているのかを確認する
ECサイトの制作工程は主に以下の3つに分類することができます。
- ECサイト制作:ECサイトのデザインや見た目など主にフロント部分を制作
- ECサイトの設定:決済、カート機能、配送部分にいたるまでバック機能を制作
- ECサイト運営、維持:ECサイトリリース後の管理、運営をする
ECサイトの業者といっても専門範囲や対応できる制作方法はそれぞれバラバラです。
したがって、ECサイト業者がどのようなサービスを得意としているのか、またどこまでの作業の対応が可能なのかを確認しておくようにしましょう。
また、事前にどういう機能やデザインをECサイトに実装したいのか考えて、リストアップしておくことは依頼する業者を決める際に役立ちますので、自社でリストアップした希望を実現できるような業者を探してみるとよいでしょう。
ECサイトにはアパレルや食品に至るまで様々なジャンルのECサイトが存在します。
ECサイト業者が、どのような業種のECサイトを過去に実績として制作しているのかも合わせて確認してみてください。
見積りをとってみる
ECサイトを構築するにあたり、業者から見積りをとることは重要です。
見積りをとることで、ECサイトを構築するにあたって必要な費用を算出できます。
しかし価格だけでなく、サイト作成期間や業者が考えるサイトに必要な機能、そして運営していく際の課題まで見積りで提案してくれることがあります。
見積りをとることで自社では考えられなかった課題点や実装するべき機能に気づけることがあるのです。
また、ECサイト構築の見積りの過程を通して、「こういうサイトを運営したいという」自社の意図が業者に伝わっているかどうかも確認できます。
見積時には価格、サービスリーリースに間に合うのかの納期など様々な要素を確認したうえで、予算と見積書を見比べて業者を選んでみるとよいでしょう。
逆に見積りがざっくりとした業者に依頼することはやめておきましょう。
【無料】ECサイト制作をご検討の方必見!
初心者でもわかるアドバイス資料
まとめ
この記事では、ECサイトを構築するための費用をサイトの規模別、そして構築方法別に解説しました。
ECサイトの構築を業者に依頼する際は、まず事前に自社で準備しておくことが大切です。
予算だけでなく、ECサイトに搭載したい機能やデザインを競合サイトや似たようなサービスを展開するサイトと見比べて具体的にリストアップしておきましょう。
リストアップしたうえで、その希望を満たすためにはどのような構築方法が向いているのか検討してみてください。
また、ECサイトは制作が終わったからといって終わりではなく、その後の運営や顧客の管理などの維持も非常に重要となりますので、ECサイトの業者を選ぶ3つのコツで説明した通り、ECサイトの業者がどの業務まで対応しているのか、実績も合わせて確認しておくようにすることがオススメです。
ECサイトの構築を業者に依頼しようと検討している方は、今一度どのような機能やデザイン、対応が必要なのかリストアップしてみてはいかがでしょうか。
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