自社ECサイトを作るメリットとは?ECモールとの違いを解説

2022.05.23(月)
コラム
自社ECサイトを作るメリットとは?ECモールとの違いを解説
この記事は約8分で読めます。

EC運営をはじめるとき、自社でECサイトを立ち上げるかECモールに出店するのかで迷う方も多いと思います。
自社ECサイトを作るのはハードルが高いと感じるかもしれませんが、長期的な視点でみると大きなメリットがあります。

とはいえECモールにも良い点はたくさんあり、どちらのほうがより事業成長を加速させるかは、それぞれの特徴を把握しておくことが大切です。
そこで今回は、自社ECサイトとECモールの違いやそれぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。

自社ECサイトとECモールの違いとは

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自社ECサイトはオリジナルドメインを取得し、サイトの立ち上げから運営まで一貫しておこなうのに対し、ECモールはオンライン上に開設されているショッピングモールに出店する形となります。

自社ECの構築方法は大きく以下の5つにわけられます。

  • ASP
  • クラウドEC
  • オープンソース
  • パッケージ
  • フルスクラッチ

これらのサービスはさらに細かい違いがあり、作りたいサイトや規模などから選択することになります。

一方、国内ECモールでは「Amazon」や「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」の3大ECモールが知名度が高く、利用者数も多いです。

以下の表に、自社ECとECモールのおもな違いをまとめてみました。

自社EC ECモール
運営者 自社運営 各ECモール
ドメイン 独自ドメイン 各ECモールが所有
初期費用 構築方法により変動 安価
月額費用 ・システム利用料
・サーバー費用
・保守メンテナンス費用
など
・月額出店料
・販売手数料
・販促費
など
集客方法 検索エンジン(SEO)
Web広告
SNS
メルマガ
など
モールの知名度
カスタマイズ性 高い 低い

自社ECサイトとECモールのどちらのほうが利益を上げやすいかは予算や規模、人材などの運営体制によって異なります。
次の章で自社ECとECモールそれぞれのメリットとデメリットを紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

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自社ECサイトのメリット・デメリット

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まずは、自社ECサイトのメリットとデメリットから紹介していきます。

自社ECサイトのメリット

運営コストを抑えられる

多くのECモールでは初期費用が安く参入しやすいものの、出店料や販売金額に応じた手数料を支払わなければなりません。(なかにはYahoo!ショッピングのように無料のモールもあります)
その点、自社ECサイトの場合は出店料や販売手数料がかからず、ECモールに出店するよりも利益を上げやすい傾向にあります。

また、サイトの構築方法によっては、初期費用をかなり安くおさえられるのも大きなメリットです。

ブランディングしやすい

自社ECサイトはデザインの制約がないため、打ち出したいイメージに沿ったブランディングがしやすいというメリットがあります。
見た目のデザインはもちろん、どのような機能を搭載するかも自由に決めることが可能。

ECモールでは決まったデザインや機能のなかでショップ作りをしていくため、他社との差別化が図りづらい傾向にあります。
一方、自社ECサイトならコンセプトにあった世界観でサイトを作り込めるため、ファンの獲得につなげやすくなります。

独自のマーケティング戦略ができる

自社ECサイトではユーザーの顧客情報が自社の所有物となるため、その情報をもとにした独自のマーケティング戦略が立てられるようになります。
さらに、サイトを利用したユーザーを細かく分析することで改善点を見つけ、売上を伸ばすためのPDCAを回すことも可能です。

たとえば、サイトの構造をより使いやすくしたり購入しやすい設計にしたりと、ユーザー目線に立って改良していくことで他社サイトとの差別化にもなります。

自社ECサイトのデメリット

自力で集客する必要がある

すでに一定のユーザーがいるECモールとは異なり、自社ECサイトに新規客を呼び込むには集客力が必要になります。
どれだけ綺麗で使いやすいサイトを作っても、集客できなければ意味がありません。

すでに知名度の高い商品やブランドの場合は問題ありませんが、そうでなければ集客のための施策を考える必要があります。
集客方法にはSEO対策やWeb広告、SNSなどが効果的ですが、実務にはEC運営と並行して費用や人件費がかかります。

担当者の能力やセンスが結果に影響しやすい

自社ECサイトの運営は、担当者の能力やセンスによって結果が左右されやすい傾向にあります。
ECサイト成功のカギは集客にあるといっても過言ではありませんが、どのような戦略を立てるのか?は担当者の判断が大きく影響します。

たとえある程度ECに知見のある人材を配置したとしても、必ず成功する保証はありません。
また、これまでECサイトの運営をしたことがないスタッフを配置する場合、育成からスタートすることになるため、軌道に乗るまでコストと時間を費やす必要があります。

成果がでるまでに時間がかかる

自社ECサイトはECモールよりも高い利益をあげやすく、顧客との距離を縮めやすいなどのメリットがありますが、これらの成果を得るには時間をかけて取り組む必要があります。

ECモールにはすでに膨大なアクセスがあるため、モール内で広告を打ち出すなど、人の目に触れる機会を増やすことが比較的容易です。
しかし自社ECサイトの場合、たとえばSEO対策をおこなってから反映されるまでに2〜3ヶ月の期間を要するなど、成果がでるまでに時間がかかる傾向にあります。

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ECモールのメリット・デメリット

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次に、ECモールのメリットとデメリットを紹介します。

ECモールのメリット

集客力に期待できる

ECモールに出店する1番のメリットともいえるのが、集客力の高さです。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ECモールは知名度が高く、ユーザー数は相当なものです。

ECモールを利用するユーザーは、必ずしも商品を決めているわけではありません。
実店舗のショッピングモールのように、なんとなくブラブラする、いわばウィンドウショッピングのように利用されることも多いです。
そのため、ほかのショップからユーザーが流れてくることもめずらしくなく、自社の集客力に自信がない場合は大きなメリットとなります。

参入ハードルが低い

ECモールを利用するメリットの2つ目は、すでに完成されているプラットフォームに出店できることです。
多くのECモールでは決められたフォーマットに従って登録するだけで、ショップや商品の登録が完了します。
そのため、社内にサイト構築のノウハウがなくてもECへの参入が容易におこなえます。

信頼度が高い

ECサイトを利用して買い物するためには、氏名や住所、クレジットカードなどの個人情報を入力しなければなりません。
しかし、基本的にユーザーは「本当にこのサイトを信用しても大丈夫だろうか?」と利用時に疑っているものです。

大手ECモールは多くの顧客を抱えているため世間的な信用度や知名度が高く、ユーザーにとって購入しやすい環境が整っているといえます。

ECモールのデメリット

自社ECに比べて利益率が低くなりやすい

ECモールを利用する限り、毎月の出店料や販売手数料などを支払い続けなければなりません。
販売金額に応じた手数料が発生するということは、売れれば売れるほど手数料がかかるということです。

さらに、ECモールでは他社との価格競争がおこりやすく、商品価格を下げざるを得ないケースがあるのも事実です。
商品価格を下げると利益が少なくなるのは当然で、「売上はあるけど利益がない」という状況にならないように気をつけなければなりません。

オリジナリティを出すのが難しい

ECモールではショップページや商品ページを自由にデザインできないため、オリジナリティのあるサイト作りはできません。
決められたデザインと機能の中から選ぶことになるため、ユーザーからみるとどのショップも同じようにみえてしまいます。

また、オリジナリティがだせないことは「以前どのショップで購入したかわからない」ということにもつながります。
気に入ったショップの場合はブックマークに入れてもらえるかもしれませんが、多くの場合ユーザーは新規顧客が多く、リピーターを増やすには不向きといえます。

顧客リストが取れない

顧客リストが取れないことも、リピーターの増やしにくさにつながる大きな要素です。
ECモールではモール側に顧客情報が紐づくため、各店舗で主体的に活用するのが難しくなります。

リピーターを増やすためには、顧客との関係性を深めることが欠かせません。
顧客情報の調査・管理ができないECモールに比べ、自社ECではメールマガジンやDMなどを活用してリピーターを増やしやすい傾向にあります。

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同時に運営することも可能

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自社ECサイトとECモールのどちらがよいのかわからない場合、同時に運営することも可能です。

たとえば自社に集客力がない場合、自社ECサイトを立ち上げてすぐに集客することは難しい一方、ECモールで露出を増やすことで、ブランドそのものの周知を図るという施策ができるようになるのです。

なかでも、簡単に自社ECサイトが作成できるプラットフォームのShopify(ショッピファイ)は、楽天市場と販売チャネル連携しています。
Shopifyで作成した自社ECサイトであれば、Shopifyの管理画面から楽天市場への商品登録や在庫管理、受注管理が可能。
自社ECを運営しながら楽天市場への出品も同時におこなえます。

当然ながら同時運営するとコストはかかりますが、両方のよい部分を補いあえるという大きなメリットがあります。
また、どちらかにトラブルが発生した場合のリスクヘッジにもなります。

EC市場への参入方法を迷われている場合は、選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

今回は、自社ECサイトとECモールの違いについてご紹介しました。
両者にメリット・デメリットがそれぞれあり、必ずしもどちらのほうがよいとは言い切れません。

自社ECサイトは育成に時間がかかるものの、顧客と密な関係を築きやすく利益を上げやすい傾向にあります。
一方、ECモールは参入しやすく集客力が高いというメリットはありますが、リピーターの獲得が難しい部分は大きなデメリットとなります。

より利益を伸ばすためにも両方の違いをしっかりと理解し、自社の方向性や運営体制に合う方法を選ぶことが大切です。

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