Amazon出品の流れと手順|アカウント登録方法や注意点も解説
日本3大ECモールの中でも一般的に「出品が簡単」といわれるAmazon。
しかしいくら簡単とはいえ、何の知識もないまま登録すると、思わぬところでつまずく可能性があります。
そこで今回は、Amazon出品の流れと手順をご紹介します。
スムーズに開設するためにも、登録方法や注意点を事前にチェックしておきましょう。
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Amazonに出品するメリットとは
Amazonに出品するメリットは、法人・個人を問わずだれでも簡単に出品できることです。
必要書類をアップロードするだけで、3営業日ほどで審査が完了します。
Amazonは1商品ずつ「出品」する形式なので、お店を一から構築することや、商品ページを作る必要はありません。
出店料も小口出品であれば無料ではじめられるのも魅力です。
また、「Fulfillment by Amazon」、通称FBAというECサイト運営に必要な業務を一貫して行ってくれるサービスが提供されおり、Amazonの物流拠点に商品を発送すれば在庫管理から、ピッキングや発送、梱包、カスタマーサービスまでを全てAmazonが代行してくれるため、個人でも簡単にショップの運営をすることができます。
Amazonに出品する前の準備
まず、出品登録する前段階として、以下の2つを準備しておく必要があります。
- 出品プランを検討する
- 必要なもの(書類など)を揃えておく
1つずつ詳しくみていきましょう。
出品プランを選択する
Amazonには、「小口出品」と「大口出品」の2つの出品プランがあります。
それぞれの特徴と適しているケースは以下のとおりです。
小口出品 | 大口出品 | |
---|---|---|
特徴 |
・商品が売れるたびに料金がかかる ・販売ツールの知識が不要 |
・月額固定料金 ・ビジネスツールが利用できる ・決済や配送料金など、設定できる幅が広い |
適しているケース |
・1ヶ月の販売予定数が49点以下 ・試しに商品を販売してみたい |
・1ヶ月の販売予定数が50点以上 ・すでにEC販売業として確立している |
Amazonの出品プランは、月間販売個数によって選択するのが一般的です。
少ない商品数であれば、固定費がなく売れた数によって変動する「小口出品」がよいでしょう。
ただし、月の販売数が50を超える場合、小口出品では損をする可能性が高くなります。
そのため、毎月の販売数が多い事業者は大口出品を選ぶ方がお得になります。
また、大口出品では一括出品やAPI、レポート、などの便利なツールが利用できますが、小口出品にはビジネス関連のツールが一切使えないなどの違いもあります。
プラン変更はいつでもできるため、「ひとまず小口出品で様子をみる」という使い方も可能ですし、本格的にECでの販売を始める方は大口出品からスタートしたほうが販売の幅は広がります。
必要なもの(書類など)を揃えておく
Amazonへの出品に必要なものは、以下のとおりです。
- 顔写真入りの身分証明書(ex:運転免許証、パスポート)
- クレジットカード
- 銀行の口座番号(売上金を受け取りたい口座)
- 電話番号
- メールアドレス
- 180日以内に発行された取引明細書
また、法人の場合は上記に加えて登記簿謄本も必要となります。
登録の作業をし始めてから「〇〇が足りない!」となっては手間が増えるので、事前にしっかり用意しておきましょう。
※顔写真入りの身分証明書についての注意点
・マイナンバーカードは不可
・セラーセントラル(Amazonの出品プログラム専用の管理画面)と同一情報であること
・有効期限内であること
Amazon出品の流れと手順を解説
ここからは、出品用アカウントを解説していきます。
入力項目は少々多めですが、順番におこなっていけば難しいものではありません。
流れを順番にみていきましょう。
STEP1.出品用アカウントの登録
Amazonに出品するには、購入者用とは別に出品者用のアカウントを作る必要があります。
出品用アカウントを開設するURLをクリックしたら、順番に入力していきます。
※Amazonの出品用アカウント作成はこちらから
登録時に選択もしくは入力する主な項目は以下のとおりです。
- ビジネス情報の入力
- 出品者の情報
- マーケットプレイスの選択
- クレジットカード情報の入力
- ストア情報の入力
- 本人確認書類の提出
すべての項目が入力できたら、あとは審査結果を待ちます。
一般的に、審査は約3営業日で完了しますが、ビデオ審査に該当するケースもあります。
ビデオ審査は申請したすべての事業者がおこなうものではなく、Amazonから指定された場合のみ対応する形となっています。
Amazonからビデオ審査の通知がきたら、すみやかに対応しましょう。
STEP2.プロフィールを設定
審査に通ったら、アマゾンセラーセントラル画面(管理画面)にアクセスします。
販売業者名・住所・運営責任者・店舗名・電話番号などのプロフィールを設定し、売上金を受け取る銀行口座も登録しておきましょう。
プロフィールなどの必要事項は、「特定商取引法」に基づいてしっかりと入力しておく必要があります。
STEP3.商品の登録
次に、出品したい商品を登録していきます。
Amazonには、「相乗り出品」と「新規出品」の2つの出品方法があります。
相乗り出品 | Amazonですでに販売されている商品と同じ商品を「相乗り」という形で登録 |
---|---|
新規出品 | Amazonで販売されていない商品を新しく登録 |
ここで注意したいのが、小口出品は新規出品できないということです。
自社のオリジナル商品や、まだAmazon上で販売されていない商品を出品したい場合は、新規出品が可能な大口出品プランを選ばなければなりません。
新規出品は、製品コード(GTIN)やJANコード、商品名、商品説明文などをすべて入力するため手間はかかりますが、独自の商品を販売するならこちらを選択する必要があります。
STEP4.配送方法を選択する
商品情報が登録できたら、最後に配送方法を選びます。
アマゾンセラーセントラルに、フルフィルメントチャネルを選択するところがあるので、そちらから「自己配送」か「FBA納品」のどちらかにチェックを入れます。
FBA納品とは、Amazonの倉庫に商品を納品しておき、注文が入ったら倉庫から配送されるAmazonの配送システムのことです。
自社の代わりに配送業務全般をAmazonが代行してくれるため、配送にかかる負担を減らしたい事業者におすすめです。
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Amazon出品でかかる手数料や費用
次に、Amazon出品でかかる手数料や費用について紹介します。
登録料・成約料
Amazonの2つのプランそれぞれの基本料金は、以下のようになっています。
小口出品 | 大口出品 | |
月間登録料 | 無料 | 4,900円 |
基本成約料 | 100円/点 | 無料 |
小口出品の場合、月額の固定費用はかかりませんが、1回の成約ごとに利用料金がかかる仕組みとなっています。
逆に、大口出品の場合は1回の成約料はありませんが、月額固定費として4,900円かかります。
一見、固定費のない小口出品の方がお得に感じますが、成約する商品数が増えるにつれて成約料がかさむため、販売点数が多い事業者は大口出品を選ぶ方が良いです。
販売手数料
Amazonでは、上記の登録料・成約料に加えて販売手数料が必要になります。
販売手数料はカテゴリーごと8〜15%の間で変動します。
以下に、販売手数料の一部をまとめました。
カテゴリー | 販売手数料 | 最低販売手数料 |
---|---|---|
本 | 15% | なし |
CD・レコード・DVD | 15% | なし |
パソコン・周辺機器 | 8% | 30円 |
楽器 | 10% | 30円 |
カー&バイク用品 | 10% | 30円 |
おもちゃ&ホビー | 10% | 30円 |
カテゴリー別の成約料
一部のカテゴリーでは、販売手数料とは別に成約料が発生します。
該当するカテゴリーは本やCD・レコード、DVD、ビデオで、成約料は80円〜140円/点となっています。
FBA配送代行手数料
Amazonに物流業務の代行依頼をする場合、FBA配送代行手数料が必要になります。
商品の大きさと重さによって料金が変動しますが、手数料は全国一律のため、自社発送より安くすむケースもあります。
ただし、在庫保管の手数料や、長期保管における返送・所有権の放棄手数料などもかかるため、自社配送かFBA配送のどちらがお得かは事前に考えておく必要があります。
当然ですが、自社配送の場合、こちらの手数料はかかりません。
Amazonに出品する際の注意点3つ
Amazonへの出品には、いくつか注意することがあります。
とくに初めてECモールを利用する人は、以下のポイントに気をつけましょう。
出品制限がかかるケースもある
Amazonでは、特定の商品に対して出品制限をかけることがあります。
出品者によって制限される商品が異なり、「他の業者は出品しているのに、自社では出品できない」ということも起こります。
現時点ではAmazon側から出品制限の基準の発表はされていないため、「どの商品に制限がかかるのか?」の予想はできません。
一般的に考えられていることとしては、新規の出品者に厳しい傾向があるということです。
というのも、Amazonで販売している商品は、Amazonそのものの信頼に直結します。
そのため、偽物や経路不明の怪しい商品に制限をかけて、モール全体の信頼性を保つようにしているはずです。
なお、出品制限がかかっているかどうかはセラーセントラルで確認できますし、制限がかかっている商品については「出品許可申請」から解除申請できます。
出品禁止商品に注意する
また、Amazonには出品できない商品もあります。
万が一、禁止されている商品を出品した場合、出品資格の剥奪という重いペナルティを受ける可能性もあるので注意しましょう。
基本的に、Amazonに出品する商品は全て法令とAmazonのポリシーを守ったものでなければなりません。
詳しい出品禁止商品は、「危険物および出品禁止商品」でご確認ください。
マーケットプレイスの設定に注意する
近年、新規でAmazon出品アカウントに登録した人のなかで、アカウント停止のトラブルが発生することがあるようです。
アカウントが停止される場合Amazon側からメールが届くので、注意してチェックしておきましょう。
※登録時の「マーケットプレイス」の設定時に、日本以外の国にチェックが入っている場合は外しておくと回避できる可能性が高いです。
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まとめ
今回は、Amazon出品の流れや手順、費用、注意点についてご紹介しました。
Amazonは大手ECモールのなかでは審査ハードルが低く、比較的出品しやすいのがメリットです。
ただし、出品に関して気をつけるべき点を守っていない場合は、審査に通らない可能性があるので注意が必要です。
また、Amazonで何かを販売したいと思ったとき、販売手数料やカテゴリー別の手数料がかかるのは避けられません。
EC事業での売上をさらに伸ばしたいと考えている事業者は、自社ECサイトの運用も検討してみるのがおすすめです。
株式会社ユニアースでは、Amazonの開設支援はもちろん、楽天市場やYahoo!ショッピングなどECモールのご支援をおこなっております。
ECモール以外にも、自社ECサイトの構築もご対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。